コラム

2021年9月18日

世界3位の紙生産国、日本 紙はどこからくる?

日本の紙生産量は、中国・米国についで世界第3位。国民一人当たりの消費量も、年間201kgと世界平均56kgを大きく上回ります。

1位の中国は、国ごとの生産量でこそ2位の米国を大きく上回り世界のトップとなっていますが、国民一人当たりの消費量は約80kgと日本の半分以下です。

暮らしを支える大量の紙製品。その原料はどこから来ているのでしょうか。

まずは古紙、つまりいったん使った紙のリサイクルです。

早くから、日本では使い終わった紙の回収、再利用に取り組み、古紙回収率は約80%、古紙利用率も65%を超え、まさに世界トップクラスにあります。ただし古紙も繊維の劣化などの理由で永遠にリサイクルし続けることは難しく、さらに古紙ももとをたどれば、最初の原料は木です。

次がバージンパルプとも呼ばれる木からの原料です。

日本国内で生産される紙の原料となる木質チップの7割以上が、ベトナムやオーストラリア、南米など海外の森林資源に由来し、これに加え、原料ではなく紙製品として輸入されるものも多くあります。

世界的な法規制の強化や製紙関連業界の取り組みにより、持続可能性に配慮した森林管理が拡大する動きもある一方で、依然として紙の原料となる植林木のプランテーション(大規模植林地)造成のための森林破壊やそこに暮らす住民との社会紛争が問題視される地域もあります。

この意味では、プラスチックの代替品としても注目される紙が、必ずしも地球環境に優しいとは言い切れません。

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